【里山のやさしさと共存ー辰口(たつのくち)】里山の恵みに包まれる暮らし
能美市は、白山山系から流れ出る手取川と梯(かけはし)川に挟まれた扇状地にあります。白山山系に連なるなだらかな丘陵地が日本海へ続き、白山の山裾から辰口・寺井・根上の3つのエリアが広がります。今回は辰口を紹介します。

観光客にも魅力的なスポットが集積
辰口は白山の麓、山側に位置する自然豊かなエリアです。金沢市から小松市を結ぶ市の主要道路である加賀産業道路(県道22号)が通り、近隣の市町や郊外へスムーズにアクセスできます。
沿道には石川県を代表する観光スポット「いしかわ動物園」や、丘陵の地形を活かした大きな公園「辰口丘陵公園」があります。また、森林の地形や樹木を自然のまま活用した「アドベンチャーガーデン能美」も人気の施設です。最大15mの高さからのジップランやターザンなど、樹上で遊ぶ本格的なアクティビティが多数そろうフィールドアスレチックです。
どれも家族連れに人気のスポットで、辰口には身近な場所で自然とレジャーを楽しめる環境が整っています。

「辰口丘陵公園」の近くには、開湯1400年の歴史を持つ辰口温泉があります。金沢から最も近い温泉地で、「金沢の奥座敷」として親しまれてきました。加賀産業道路から少し入ると、数軒の温泉宿が立ち並び、落ち着いた情緒あふれる町並みが広がります。
辰口には県を代表する人気観光スポットや温泉宿などが集まり、地元の人たちにだけではなく、観光客にも魅力的なエリアです。

人と自然がつながる里山のまち、里山暮らしが楽しめる
白山の山裾・白山山系に連なるなだらかな能美丘陵を擁する辰口の山間には、自然豊かな里山が広がり、里山暮らしが楽しめるエリアがあります。
能美市の中山間地域に位置するこくぞう里山公園では、里山の自然の中で楽しめるイベント「こくぞうさとやまマルシェ」が開催されています。有機野菜や手作り雑貨などを販売するマーケットや、自然素材を使った遊び・おもちゃ作り体験が楽しめる里山ワークショップなどが行われます。地元の飲食店も集まり、自然の中でのんびりと過ごせるイベントです。
国造(こくぞう)地区はゆずの産地で、この地区で生産されているゆずは「国造ゆず」と呼ばれ、能美市の特産物になっています。毎年収穫時期(11月頃)には、直売イベント「国造ゆずまつり」が開催され、生産農家の方々が来場者と和気あいあいと交流しながら販売しています。

能美市の山里の雰囲気や、地元の食材を味わえる飲食店もあります。能美市仏大寺町の長閑な山間にあるイタリア料理店「イルボッツォロ」は、関東からUターンしたご夫妻が営むお店です。ご主人はバリスタでもあり、仏大寺町の水に惹かれて、この地を選んだそうです。
また、いしかわ動物園裏の坂道を上がったところにある農家レストラン&チーズケーキ専門店「Sorriso(ソリッソ)」では、地元の無農薬野菜、有機野菜を使った地産地消の料理が楽しめます。敷地内では子ヤギが飼育され、同店の目印に。その姉妹から搾ったミルクをつかったチーズケーキも人気です。能美市の里山ならではの空気や食を感じに、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
子供と一緒に山遊び・森遊びを楽しむ活動を行っているのが、青空自主保育「おひさまぼっこ」です。いしかわ動物園の近くに、「おひさまぼっこ森の遊び場」があり、ツリーハウスが目印です。そこを拠点に、昔ながらの火起こし体験や、みんなで山に入り山探検など、自然体験が楽しめるさまざまなプログラムを行っています。日常を離れ、親子で自然の中で遊び、学ぶ自然学校です(参考インタビュー記事)。家族だけでは、なかなかできない自然体験を、他の親子と一緒に気軽に楽しむことができます。豊かな自然が身近にある能美市ならではの遊びや体験と言えるのではないでしょうか。



「おひさまぼっこ」への参加は会員登録が必要ですが、体験もできるので、興味のある方はお問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。
桜の名所や温泉が日常に溶け込む心地よい暮らし
辰口の特徴として、もう一つ紹介したいのが町を走っていると目に入る桜並木です。10㎞以上桜並木が続き、春には約2,000本のソメイヨシノが咲き誇る圧巻の光景が楽しめます。並木道は健康ロードとして整備され、地域の人たちの散歩やランニング、サイクリングコースとして親しまれています。この桜並木に魅せられて、辰口への居住を決めた移住者の方もいます。
山や公園で遊んだ後は、気軽に温泉に寄って帰れるのが辰口の魅力。辰口温泉の恵みを地元の人たちにも享受しているのが、日帰り入浴施設「総湯 里山の湯」です。露天風呂やサウナがあるほか、ゆったりとくつろげる畳コーナーもあります。
また、その隣の建物、辰口福祉会館の中にも温泉があります。公共施設のため、能美市内の人は大人200円で利用でき、地元の人が知る穴場の温泉です。辰口では、日常の中で温泉に親しめる生活が楽しめます。


