市民の力で地域共生をめざす!石川県能美市で子育て家族を応援する、子ども食堂に迫る。

地域に眠る
孤独を解消する
子ども食堂

育児や子育ての悩み・不安はなにかと相談しにくく、周囲から孤立してしまう「孤育て」が社会課題となっています。そのような背景から、全国の各地域でこども食堂が展開されています。

石川県能美市の市民有志で、親子が地域で孤立することを解消すべく、2018年に『三道山子ども食堂』を設立。シングルファミリーや、障がいを持つファミリー等を中心に支援活動を続けています。

本記事では、事務局長へのインタビューをご紹介します。こども食堂の設立背景や活動内容、また活動に込めた想いについて伺いました。子育て世帯の方や、子育てにお悩みがある方は必見です。
(2024年3月インタビュー)

地域での孤立を
解消すべく
子ども食堂を設立

2018年7月に『三道山子ども食堂』を市民有志で立ち上げました。親子等が子育ての悩みを相談できず、地域で孤立しないように、居場所づくりが当初からの目的です。

行政支援が届いていなかったり、助けてと周囲に求められなかったりして、必要な方に支援がされていない実態があります。そういった方々へのサポートに加えて、交流の機会も必要です。

地域の公民館を拠点に、月1回ほど手作りの食事を提供してきました。活動初期では近隣市町からのファミリーにも対応していましたが、現在は対象者を市内在住者に絞っています。

2024年で7年目を迎えますが、お弁当の提供だけを数えても、これまで数万食もの食事を届けてきました。ひとえに、私たちの活動を応援してくれる公的機関や民間・市民団体、その他の協力者のおかげで活動が成り立っているんです。

事務局長・田中さんからお話を伺う

親子の時間を
1秒でも多く
作りたい

私たちは「1日でもいいから、親御さんがご飯の用意と片付けをしなくてよい日を生み、子どもとの時間をつくること」をイメージして活動しています。親子の交流や、同じ境遇の方同士の交流を通して心を軽くしてもらいたいです。

主な活動内容としては、毎月第一金曜日にシングルファミリー向けの活動をしています。具体的には、お弁当を用意したり、子どもが勉強する機会をつくったりしています。

手作り弁当を手渡しで配る

また、第三金曜日には、障がいを持つファミリーを対象の活動をしています。シングルファミリーの方はお弁当の持ち帰る方が多いですが、障がいを持つ方は公民館で食べていかれる方が多いのが特徴です。

その他にも、生活支援世帯への食品・弁当提供、春休み・夏休み等に子どもたちが自由に食品を持って帰れるフードストックヤード活動、市内在住の外国人への食品配布など、地域の多彩なニーズに対応しています。

月1回の食品提供でどこまで救われるかは分かりません。しかし、同じ境遇や背景を持つ方と繋がる機会や、交流の場にはなっています。少しでも話したり、相談したりするだけでも、当事者は救われると思います。

地域連携から
活動を展開

色んな方々のご支援から、私たちの活動は成り立っています。たとえば地域の農家さんから市場に出荷できない農作物をいただくことで、お弁当を安価に提供することができています。

多様な層を支援するためには、市内のボランティア団体や、行政等とも連携しながら活動をしています。日ごろから連係していることで、いざという時に相談しやすい関係を構築ができ、結果的に必要な支援を届けやすくなっています。

また、金沢学院大学の大学生をボランティアとして受入していますが、主に学習支援をお任せしています。子ども達と年齢が近い大学生から直接勉強を教えていただけています。

皆さんの協力があって活動できていますが、寄付で成り立っているため、運営の厳しさも感じています。わたしたちの活動に共感いただける方は、ぜひご支援をいただけると嬉しいです。


地域共生のハブに
勇気をもって
来てください

シングルファミリーの方や、障がいがある方は、自らの状況を人に言いにくいと思っている方もおられます。ある方の話で、発達障害があるのを認めたくないがゆえに、そもそも診断を受けていない方もおいでるようです。

その背景には、周囲からの理解不足から心無い言葉を受けています。その結果、支援を求めにくい現実があります。三道山子ども食堂では多様性を尊重し、地域共生ができる居場所でありたいと思います。

いまシングルファミリーや障がいを抱えているなどでお悩みを持つ方は、勇気を出してお越しください。また移住希望者の方や、活動にご興味ある方からのご見学もウェルカムです。ご連絡お待ちしております。


赤瓦の家

能美市のお試し住宅を活用して、三道山子ども食堂へ見学しませんか?詳細は下記からご覧ください。

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  1. ピンバック: ○○ | のみ移住

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