なぜ人手が集まるのか?技術と経営力を武器に次代を駆ける、総合建設会社の秘密に迫る。/吉光組

吉光さんの写真

地域に根付き
全国にも枝葉広がる
総合建設会社

社屋
現本社は、意匠性が特徴ある
株式会社吉光組
代表取締役副社長
吉光 成寛(Yoshimitsu Narihiro)

2023年で創業110年を迎える株式会社吉光組。手取川流域での砂利採取業から始まり、技術と経営を掲げ、現在は総合建設会社として発展しています。離職率も低く、近年はUIターン者の採用にも積極的に着手しています。

本インタビューでは、創業からの歩み、事業と今後の展望、人材を集める秘密をお聞きしました。地域貢献を感じる仕事をしたい方、働きやすい環境を求める方は必見です。
(2023年9月インタビュー)
吉光組の看板
手取流域

能美市で創業
技術と経営が光る
総合建設会社へ

吉光副社長:
2023年で110年目を迎えた吉光組は、土木・建設・資源開発の3本柱を有する総合建設会社です。元々、私の爺さん(創業者の父)が商売上手な方で、手取川流域で砂利採取業を始めたようです。

ちなみに、爺さんは旧粟生村(旧寺井町、現在能美市)の議員の顔も持ち併せており、氾濫時には村民を集めて堤防工事を先導したため、吉光「組」となりました。

高度経済成長期には石がよく売れたり、インフラ工事需要があったりと、時代と共に拡大していきました。また、昭和46年(1971年)に梯川が一級河川に指定されたのを機に、小松市の仕事も増えました。昭和56年(1981年)には、本社を小松市へ移していますが、旧本社は能美営業所として現在も残っています。

建物
能美営業所(旧本社)
社屋
特徴ある意匠性の社屋が、現本社


イケイケどんどんな時代を経験して拡大したものの、平成10年頃には、土木工事の公共事業がほぼ100%の会社だったんです。このままでは先細りになると先代が考え【これからは技術と経営の時代】と謳い、「特殊工事をする機械を買ったから、帰ってこい。」とわたしに声掛かりました。その後に現社長もUターンしています。

現社長が継ぎ、事業の多角化と技術開発を推進して、現在は総合建設会社となりました。社長と私の性格でもありますが、気合とか根性とかってタイプの会社ではなく、これからも【技術と経営】を強みに事業展開を考えています。

男性が話している
これまでの歩みを振り返る、吉光副社長
コラム手取川とは?

石川県の最大河川。豊かな清流で流域の人々に恵みをもたらす半面、その急勾配と天井川という特性ゆえに、たびたび洪水を起こす「荒ぶる川」でもありました。

とりわけ被害の大きかった昭和9年の大洪水をきっかけとして、その年の12月から直轄事業として河川改修に着手しました。

引用:国土交通省「手取川の概要

一社他業種で
バランスのよい
経営を展開

吉光副社長:
ここ最近は、北陸新幹線延伸工事で土木部門の売上が伸びていますが、売上比率は土木部門と建設部門と、だいたい半々になっています。実は、土木と建設は逆相関関係にあたる事業で、バランスの良い経営が実現できるんです。

盛田管理部長:
需要に関しては、土木は不景気に仕事が増えますが、建設は好景気に仕事が増えます。また土木は年末や年度末が繫忙期ですが、建設は春先が繫忙期になる傾向があります。どのような景気でも、時期でも、安定して仕事があるのが経営上の強みです。

新幹線工事の様子
北陸新幹線、延伸工事
一般住宅も建築しています


吉光副社長:
経営を支える技術の1つに、特殊基礎工法の「TNF工法」があります。これは軟弱地盤でも低コストで施工できる技術で、県外からでも施工依頼があります。

この工法は、全国に代理店が数十社ありますが、営業と施工の両方をできるのは弊社を含めて2社のみ。短工期と低コストをお施主さまに提案できる武器になります。

また、今後伸びると期待しているのが、資源開発部門です。平成の頃から建設業界でもリサイクルが叫ばれている中、当社では「リテラ工法」を駆使し、いち早く土のリサイクルに取り組んでいます。

2021年に発生した熱海の土石流の被害を受け、令和5年に盛土規制法が施行されました。その影響で、土の廃棄の規制がよりいっそう強くなっています。土木工事・建設工事時に発生する土を当社で一度預かり、ストックヤードにてリサイクルして、業者にお返しする流れを強化します。

手取流域
手取川流域に位置するストックヤード
ストックヤード
さらに拡大予定


行政と民間事業を手掛け、建設部門では法人・行政向けの大きな建物から、個人向けの注文住宅までも建設するのは、同業社と比べて珍しいと思います。これからも技術力を活かし、経営力のある総合建設として邁進します。

”4K”で職場改善し
「建設業で働きたい」
を増やしていく

吉光副社長:
建設業を魅力あると思ってもらうために、当社の代表が4Kを掲げました。4Kとは、「給料」「休日」「希望」そして「かっこいい」の頭文字をとったものです。当社でも4Kを実現するような職場環境の改善を実施しました。

たとえば、当社の年間休日数は115日です。長時間労働のイメージが強いですが、現在は異なります。また、ICT技術を採用し、現場や社内システムの効率化にも積極的に取り組んでいます。オフィスをおしゃれにしたり、制服を新デザインにしたりと、些細なことかもしれませんが、就業意欲Upに繋がると思います。

オフィス
オシャレなオフィス
休憩室
従業員の休憩ルーム


実際に、地元高校の紹介で毎年2~4人の新卒者が入社しています。最近は中途採用も増えており、2023年で既に4名採用しました。今後はUIターンなどの移住者も積極的にリクルーティングしたいと思っています。

建設業はブランディングによるイメージ改善が課題です。建設業はきついイメージが先行していますが、実際は働きやすい職場もあります。当社から4Kを実践し、業界全体を盛り上げていきたいですね。

IT人材も歓迎
地域貢献を感じて
仕事ができます

吉光副社長:
熱い想いがある方が、当社に合うと思います。「見逃し三振より、空振り三振をしよう」とよく言っていますが、積極的に行動するスタッフを求めています。私たちの仕事は、地域との距離も近いため、地域貢献を感じやすい仕事だと思います。

建設・土木部門は管理を担っていただくプロジェクト・リーダーを、資源開発では県外に出るワーカーを募集しています。

盛田管理部長:
実際に、社内では地域貢献意欲が高いスタッフが多いですよ。2022年に、小松・能美市で水害がありましたが、その際に積極的にボランティアを申し出たスタッフがいました。そういったことをやりたくて、転職した方もおいでます。

ことバックオフィスでは総務・管理を担いながら、将来の幹部候補を募集中です。ITに強い、もしくは抵抗のない人材を求めています。建設業においても、この先DX推進は避けられません。ぜひ、ご応募お待ちしております。

事業所株式会社吉光組
所在地▼本社
石川県小松市長崎町甲118
▼能美営業所
石川県能美市粟生町ホ16
募集求人①施工管理技術者(土木、建築、資源開発)
②総務・管理(管理職候補)
備考詳細は吉光組HPからご確認ください
他:のみ移住求人情報ILAC求人

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