石川県の各市町の土地値を比較!移住者必見の情報

Vol.2
石川県内を
地価で比較する

石川県に移住を検討している方や、新築・引越し先を検討中の方へ各市町の地価比較をお届けします。

本記事は石川県能美市の移住コーディネーターが石川県内の土地価格を比較し、移住先さがしのヒントをご提供します。シリーズの一環として、Vol.1では物価比較を、Vol.3では石川県への移住の心得を紹介しています。

※各記事で引用するデータ・統計は作成時に調べたものですので、予めご了承ください。ぜひとも最新情報等をご自身で調査いただき、見比べていただくことを推奨します。

石川県の地価を
比較してみよう!

物価比較の記事でご紹介したように、石川県は全国的にも住居費が低い傾向があります。ここでは「土地価格相場がわかる土地代データ」から引用した令和5年度のデータにもとに、石川県内の坪単価と変動率を比較します。

石川県全体の坪単価:約22万円/坪(全国15位)
石川県全体の変動率:+0,6%

おさえておきたいのが、石川県は19市町村あり、大別して4つのエリアに区分できます。各エリア・各市町の坪単価と変動率を比較すると、大雑把にそれぞれの特徴がわかりました。

奥能登珠洲市、輪島市、能登町、穴水町
中能登七尾市、志賀町、中能登町、羽咋市、宝達志水町
金沢近郊金沢市、野々市市、かほく市、内灘町、津幡町、白山市
南加賀川北町、能美市、小松市、加賀市
4つのエリア、19市町村の分類
  • 金沢市・野々市市のみが、坪単価の県平均を上回る
  • 坪単価上位に「金沢近郊」が集中、変動率はプラスに推移
  • 坪単価中位に「南加賀」が集中、変動率は若干マイナスに推移
  • 坪単価下位に「奥能登」「中能登」が集中、変動率はマイナスに推移
参照:「土地価格相場がわかる土地代データ」から、作者作成(数字は四捨五入)
参照:「土地価格相場がわかる土地代データ」から、作者作成(数字は四捨五入)

金沢付近の坪単価は高い傾向にあります。他方、「坪単価が高い=変動率も高い」と断定できないことも確認できました。例えば、かほく市では坪単価自体はそれほど高くないものの、変動率の上昇具合が、県内でも上位5番目です。

坪単価と変動率を比較するだけでも、自治体探しのヒントになります。

コラム:地価とは?
一般的に不動産は「一物四価」といわれ、国・自治体等がそれぞれの目的に応じ、4つの価格を公表しています。本記事では「基準地価」を採用しています。

「基準地価」とは、都道府県が毎年7月1日時点における標準地の正常な価格を評価し、9月に公示しているものです。また土地利用も全用途(住宅地・工業地・商業地)を含むものです。
参考:石川県「令和5年度石川県地価調査のあらま



石川県能美市は
土地値が安く
それなりに便利

石川県能美市は坪単価が8万円ほど。もし戸建住宅を建築するために60坪の土地を購入するとしたら、金沢市だと2,700万円、能美市だと480万円と2,220万円もの差があります(注:エリアや条件により市場価格は大きく変動します)。

参照:「土地価格相場がわかる土地代データ」を基に、作者作成(数字は四捨五入)

建築費が上昇傾向(※1)になりつつありますが、職人不足が加速していけば、慢性的に建築費が上昇する可能性もあります。そこで、土地が安いところに家を建てることで、土地・建築を併せた総コストを抑えるのも1つの手段です。

そのように考えると、石川県能美市は狙い目かもしれないのです。土地値が安いことに加え、金沢市までも好アクセス(電車で30分ほど、車で40分ほど)。実際に、石川県能美市に住みながら、金沢市や小松市に通勤する方もいます。さらに嬉しい最大275万円の住まいに関する助成制度もあります。

金銭だけの
移住先選びには
黄色信号

ただし、土地値が安かったり、移住助成金・補助金が多かったりなどの、金銭面だけで移住先の自治体を決めるのはNGです。市・町内を細かくみると土地値は異なりますし、想定外の地域事情があるかもしれません。

地元に詳しい不動産業者を頼ってみるなど、地域に詳しい方にお話を聞くことをお勧めします。私たち移住コーディネーターもオンライン相談を実施していますので、お気軽にご相談ください。

移住前には
移住体験も有効

石川県は全国的にも住居の物価は低く、なかでも石川県能美市はリージェンシーかつ意外に便利でオススメです。

また、目先の収入・支出だけで考えず、より長期的かつ複合的にライフプランニングをすることも重要です。詳しくは「Vol.3」でご紹介します。

地域に興味を持ったら、ぜひ移住体験をしてみましょう。わたしたち石川県能美市では無料のお試し住宅をご用意しています。ぜひ現地に滞在してみませんか。

※本記事のサムネイル・SNS画像は「maga.space」で生成しています。
※1)参考:一般財団法人建設物価調査会,「建設物価,建築費指数