Vol.3
石川県への
移住の心得
石川県に移住をしたいけど、収入が落ちてしまうのでは・・・。そんな不安がある方はライフプランニングを設計してみましょう。ポイントは生涯収入・支出のバランスです。
本記事では石川県能美市の移住コーディネーターが、移住を考える方に絶対知ってほしい「移住とお金」についてご解説します。全3本の連載記事となっていますので、併せてご覧ください。
- Vol.1 物価で比較する
- Vol.2 石川県内を地価で比較する
- Vol.3 石川県への移住の心得
※各記事で引用するデータ・統計は作成時に調べたものですので、予めご了承ください。ぜひとも最新情報等をご自身で調査いただき、見比べていただくことを推奨します。
執筆者・迫 真琴
2019年から移住コーディネーターとして、600組以上の移住サポートを実施。100組以上の移住者をお迎えする。
・J-REC 公認不動産コンサルタント
・宅地建物取引士
・2級ファイナンシャル・プランニング技能士
石川県に移住後は
収入が下がる?
「移住したら収入が下がるのでは?」と一度は考えたことはないでしょうか?実際にデータに基づいて考えてみましょう。厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」から、以下のことがわかりました。
- 東京都の賃金は全国1位で、376万円
- 大阪府の賃金は全国3位で、331万円
- 石川県の賃金は、283万円
首都圏と比べると、石川県の賃金は50~100万円ほど落ちることがわかります。就業スタイルかにもよりますが、たしかに石川県では収入が下がりそうです。
首都圏・地方
隔てなく賃金下落
ここでより多角的な視点で「賃金」を考えてみましょう。厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和4年分結果速報の解説」に実質賃金が紹介されています。物価変動を加味する実質賃金は、過去20年間の時間軸で、16%下落しています。
賃金の下落傾向が続く中、実際の手取りも減少しています。理由の1つが社会保険料。健康保険料率は1947年以降、右肩上がりになっています(※1)。さらに税負担も考えると・・・。
つまり、首都圏・地方に関わらず、日本全体として賃金が下がっています。また今後も手取りが下がるかもしれません。対策としては副収入を得るか、もしくは生涯支出を下げることが考えられます。とくに生涯支出を下げることが、地方移住においてポイントになります。
生存戦略の1つ
生涯支出を減らす
「Vol.1」「Vol.2」でご紹介したように、石川県の住居費は全国的にも低い傾向があります。東京都と比較しても、石川は土地値が5倍以上低くなる可能性があります。石川県に移住をすると、生涯支出の圧縮が期待できるかもしれません。
実際はより細かなシミュレーションが必要ですが、1つのアイデアとして生涯収入と支出のバランスを考えることが重要です。自分でライフプランニングを考えてみるか、専門のファイナンシャル・プランナーに相談しましょう。
また、シミュレーション後には各市町の移住支援金・補助金等を確認しましょう。ただしあくまでも移住支援金・補助金等は、移住に係わる初期費用の軽減と考えるとGood。目先にお金に捉われず、重要なのは移住後の人生です。
参考)日本FP協会「ライフプラン診断」 日本FP協会が提供する「ライフプラン診断」を活用し、まずはざっくりと現況を把握してみましょう。余裕がある方は、「キャッシュフロー表」の作成もチャレンジしてみましょう。
移住体験で
生活感を知る
石川県の「住居」は低いため、移住することで、むしろ生涯収入と支出のバランスがよくなる可能性もあります。そのためにも、事前のシミュレーションがとくに重要です。
石川県への移住に興味を持った方は、無料のお試し住宅を利用して現地を訪れてみてください。石川県能美市では無料のお試し住宅をご用意しています。下記から詳細をチェックしてください。
※本記事のサムネイル・SNS画像は「maga.space」で生成しています。
※1)参考:全国健康保険協会「保険料率の変遷」
「石川県能美市へ移住を考えるなら知っておくべき、お金とライフプランの重要性」への 5 件のコメント
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